このページは概ね気象庁「配信資料に関する技術情報(地震火山編)第216号」を基にしていますが、一部記述を変えている部分もありますので注意してください。
aa bb nn yiyimimididihihimimisisi Cnf
yoyomomododohohomomososo
NDnnnnnnnnnnnnnn NCNann JDnnnnnnnnnnnnnn JNnnn
kkk nddd edddd hhh mm ss RKn1n2n3n4n5 RTn1n2n3n4n5 RCn1n2n3n4n5
{EBI [{fff Se1e2e3e4 hhmmss y1y2}…]}
{ECI [{fffff Se1e2e3e4 hhmmss y1y2}…]}
{EII [{fffffff Se1e2e3e4 hhmmss y1y2}…]}
9999=
基本コード部
aa :電文種別コード
35 :最大予測震度のみの高度利用者向け緊急地震速報(発表パターン1:レベル法)
36 :マグニチュード(以下、「M」と記述。)、最大予測震度及び主要動到達予測時刻の高度利用者向け緊急地震速報(発表パターン2:B-Δ法、テリトリ法)
37 :M、最大予測震度及び主要動到達予測時刻の高度利用者向け緊急地震速報(発表パターン3:グリッドサーチ法、EPOS自動処理手法)
39 :キャンセル(取り消し)情報
bb :発信官署
01 :札幌
02 :仙台
03 :東京
04 :大阪
05 :福岡
06 :沖縄
mm :訓練等の識別符
00 :通常
01 :訓練
10 :取り消し
11 :訓練取り消し
20 :参考情報またはテキスト
30 :コード部のみの配信試験
yiyimimididihihimimisisi :電文の発表時刻(年;2桁、月、日、時、分、秒)
Cnf :電文の通数
C :指示符
n :電文がこの電文を含め何通あるか
f :コードが続くかどうか(1 :終わり、0 :続く)
9999 :終了符号
= :末尾記号(半角)
高度利用者向け緊急地震速報コード部
yoyomomododohohomomososo :地震発生時刻もしくは地震検知時刻(年、月、日、時、分、秒)
NDnnnnnnnnnnnnnn :地震識別番号(地震ID)
ND :指示符
nnnnnnnnnnnnnn :地震識別番号(yyyymmddhhmmss :西暦、月、日、時、分、秒)
NCNann :高度利用者向け緊急地震速報番号
NCN :指示符
-
a :発表状況(訂正等)の指示
0 :通常発表時
6 :情報内容を訂正する。
7 :キャンセルを誤って発表した場合の訂正である。
8 :訂正事項を盛り込んだ最終の高度利用者向け緊急地震速報である。
9 :最終の高度利用者向け緊急地震速報である。
/ :未設定時
nn :発表する高度利用者向け緊急地震速報の番号(地震単位での通番)
01 ~99 :情報番号
// :未設定時
JDnnnnnnnnnnnnnn :(気象庁の部内システムでの利用)
JNnnn :気象庁の部内システムでの利用
kkk :震央地名コード(/// :キャンセル時)
Nddd Edddd :震源の緯度経度(単位 1/10度)
N :N 北緯、S 南緯
E :E 東経、W 西経
- ※電文種別番号(基本コード部
"aa" )が"35" の場合は、100ガルを超える加速度(=非常に強い揺れ)が検知された観測点の緯度経度を表す。
hhh :震源の深さ(単位 km)(/// :不明・未設定時、キャンセル時)
mm :マグニチュード(// :不明・未設定時、キャンセル時)
- ※電文種別番号(基本コード部
"aa" )が"35" の場合は、"//" とする。
ss :最大予測震度(// :不明・未設定時、キャンセル時)
- ※震源の深さ(
"hhh" )が150kmより深く推定された場合も、"//"とする(平成19年10月1日09時以降)。
- 震度階級とするが、震度5、6(強弱)以外は、上位ゼロ詰めとする。
01 :震度1
02 :震度2
03 :震度3
04 :震度4
5- :震度5弱
5+ :震度5強
6- :震度6弱
6+ :震度6強
07 :震度7
- ※電文種別番号(基本コード部
"aa" )が"35" の場合は、"5-" に固定する。
RKn1n2n3n4n5 :データの確からしさ
-
RK :指示符
n1 :震央の確からしさ
1 :P波/S波レベル越え、またはテリトリー法(1点)〔気象庁データ〕
2 :テリトリー法(2点)〔気象庁データ〕
3 :グリッドサーチ法(3点/4点)〔気象庁データ〕
4 :グリッドサーチ法(5点)〔気象庁データ〕
5 :防災科研システム(4点以下、または精度情報なし)〔防災科学技術研究所データ[以下、防災科研データ]〕
6 :防災科研システム(5点以上)〔防災科研データ〕
7 :EPOS(海域〔観測網外〕)〔気象庁データ〕
8 :EPOS(内陸〔観測網内〕)〔気象庁データ〕
9 :予備
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n2 :震源の深さの確からしさ
1 :P波/S波レベル越え、またはテリトリー法(1点)〔気象庁データ〕
2 :テリトリー法(2点)〔気象庁データ〕
3 :グリッドサーチ法(3点/4点)〔気象庁データ〕
4 :グリッドサーチ法(5点)〔気象庁データ〕
5 :防災科研システム(4点以下、または精度情報なし)〔防災科学技術研究所データ[以下、防災科研データ]〕
6 :防災科研システム(5点以上)〔防災科研データ〕
7 :EPOS(海域〔観測網外〕)〔気象庁データ〕
8 :EPOS(内陸〔観測網内〕)〔気象庁データ〕
9 :予備
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n3 :マグニチュードの確からしさ
1 :未定義
2 :防災科研システム〔防災科研データ〕
3 :全点(最大5点)P相〔気象庁データ〕
4 :P相/全相混在〔気象庁データ〕
5 :全点(最大5点)全相〔気象庁データ〕
6 :EPOS〔気象庁データ〕
7 :未定義
8 :P波/S波レベル越え〔気象庁データ〕
9 :予備
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n4 :震央の確からしさ(※気象庁の部内システムでの利用)
1 :P波/S波レベル越え、またはテリトリー法(1点)〔気象庁データ〕
2 :テリトリー法(2点)〔気象庁データ〕
3 :グリッドサーチ法(3点/4点)〔気象庁データ〕
4 :グリッドサーチ法(5点)〔気象庁データ〕
5 ~9 :未使用
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n5 :震源の深さの確からしさ(※気象庁の部内システムでの利用)
1 :P波/S波レベル越え、またはテリトリー法(1点)〔気象庁データ〕
2 :テリトリー法(2点)〔気象庁データ〕
3 :グリッドサーチ法(3点/4点)〔気象庁データ〕
4 :グリッドサーチ法(5点)〔気象庁データ〕
5 ~9 :未使用
/ :不明、未設定時、キャンセル時
- ※補足1:処理方法の説明
-
- P波/S波レベル越え
- 観測点において100ガルを越える加速度(=非常に強い揺れ)が検知された場合に、震源位置やマグニチュードの推定を行わずに、この観測点の直下で地震が発生したと仮定する方法であり、深さは10kmに固定する。
- テリトリー法
- 1~2つの観測点のデータが得られているときに、観測点の配置状況をもとに、これら以外の観測点には地震波が到達していないということを利用して、おおよその震央位置を推定する方法であり、深さは10kmに固定する。
- グリッドサーチ法
- 3~5つの観測点のデータが得られているときに、それぞれの観測点における実際の地震波到達時刻と、観測点の位置情報から得られた理論上の地震波到達時刻を比較し、この差が最小となるように震源の位置を推定する方法である(震源に近い観測点のデータに重みをつけている)。なお、複数の観測点での地震波検知時刻がほぼ同じになった場合は浅い場所で発生した地震を離れたところでの深発地震と判断してしまう可能性があるため、3、4点のデータを用いた処理において、震源の深さが深く推定された場合には、当面、情報を発信しない。
- 防災科研システム
- 震源決定においては(独)防災科学技術研究所において開発されたグリッドサーチ法の一種を用い、気象庁が整備した多機能型地震計のデータではなく、防災科学技術研究所のHi-net観測網のデータを用いて処理を行っている。また、マグニチュードに関してもHi-net観測網のデータから求めている。
- EPOS
- 従来の震源決定手法で、複数の地震観測点で得られた観測データ(P波及びS波到達時刻と最大振幅)を基に地震活動等総合監視システム(EPOS)で自動処理計算したものである。なお、現在、気象庁が発表する「津波予報」や「地震情報(震源・震度に関する情報など)」は、このシステムで得られるデータを用いている。
- 全点P相
- 全ての観測点においてP波(P相)の振幅を用いたマグニチュードの計算が行われており、この結果を基にマグニチュードを計算している。
- P相/S相混在
- P波(P相)の振幅を用いたマグニチュードの計算を行っている観測点と、S波以降(全相)の振幅を用いたマグニチュードの計算を行っている観測点が混在しており、この結果を基にマグニチュードを推定している。
- 全点全相
- 全ての観測点においてS波以降(全相)の振幅を用いたマグニチュードの計算を行っており、この結果を基にマグニチュードを推定している。
- ※補足2:
RKn4n5 について
- ・気象庁の部内システムで使用するフラグである、
"1" ~"4" のみを使用する。
- ・フラグに対応する手法等は、
n1 とn4 、n2 とn5 で同一である。
- ・気象庁の部内システムで使用するフラグであるため、事前の予告無しに変更する場合がある。
RTn1n2n3n4n5 :警報の判別及び地震の発生場所
-
RT :指示符
n1 :震央位置の海陸判定
0 :陸域
1 :海域
2 ~9 :未定義
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n2 :当該電文の警報の判別(平成20年3月25日13時以降)
0 :警報を含まない(予報のみの)内容であることを示す
1 :警報を含む内容であることを示す
2 ~9 :未定義
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n3 ~n5 :予備
/ :キャンセル時
RCn1n2n3n4n5 :最大予測震度の変化
-
RC :指示符
n1 :最大予測震度の変化
0 :ほとんど変化無し
1 :最大予測震度が1.0以上大きくなった。
2 :最大予測震度が1.0以上小さくなった。
3 ~9 :未定義
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n2 :最大予測震度の変化の理由
0 :変化無し
1 :主としてMが変化したため(1.0以上)。
2 :主として震源位置が変化したため(10.0km以上)。
3 :M及び震源位置が変化したため(1 と2 の複合条件)。
4 :震源の深さが変化したため(上記のいずれにもあてはまらず、30.0km以上の変化)。
5 ~9 :未定義
/ :不明、未設定時、キャンセル時
n3 ~n5 :予備
/ :キャンセル時
EBI [{fff Se1e2e3e4 hhmmss y1y2}…] :地域毎の警報の判別、最大予測震度及び主要動到達予測時刻(キャンセル時、発表パターン1または最大予測震度を発表しない場合は指示符以下省略)
EBI :地域単位で表すことの指示符
-
fff :地域コード
Se1e2e3e4 :最大予測震度(階級震度)
S :指示符
e1e2e3e4 :発表する最大予測震度の幅
-
- ※1:
e3e4 ="//" :「震度e1e2 程度以上」
e3e4 =e1e2 :「震度e1e2 程度」
e3e4 <e1e2 :「震度e3e4 からe1e2 程度」
- ※2:
e1e2 とe3e4 の表記
- 震度階級とするが、震度5、6(強弱)以外は、上位ゼロ詰めとする。
01 :震度1
02 :震度2
03 :震度3
04 :震度4
5- :震度5弱
5+ :震度5強
6- :震度6弱
6+ :震度6強
07 :震度7
hhmmss :主要動到達予測時刻
////// :不明または未設定時、あるいは既に到達と予測された場合
y1y2 :警報の判別及び主要動の到達予測状況(平成20年3月25日13時以降)
-
y1 :警報の判別
0 :警報の発表ではないことを示す
1 :警報の発表であることを示す
2 ~9 :未定義
/ :不明または未設定時
y2 :主要動の到達予測状況
0 :未到達
1 :既に到達と予測
2 ~9 :未定義
/ :不明または未設定時
ECI [{fffff Se1e2e3e4 hhmmss y1y2}…] :推定した最大震度と主要動予測時刻(市町村単位)(キャンセル時、発表パターン1または最大予測震度を発表しない場合は指示符以下省略)
ECI :推定結果を市町村単位で表すことの指示符
fffff :市町村コード
EII [{fffffff Se1e2e3e4 hhmmss y1y2}…] :推定した最大震度と主要動到達予測時刻(観測点単位)(キャンセル時、発表パターン1または最大予測震度を発表しない場合は指示符以下省略)
EII :推定結果を観測点単位で表すことの指示符
fffffff :地点コード
- ※1
"EBI" 、"ECI" 、"EII" については、最大予測震度が4以上(平成19年10月1日09時以降。それ以前は、最大予測震度が5弱以上)となった地域のみ表現する。
- ※2
- 当面は、
"EBI" のみを提供し、"ECI" 及び"EII" については提供しない。
|